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2016年12月 3日 (土)

横須賀のおばあちゃん

私の母方の祖母は妙にハイカラだった。

私の家に祖母が遊びに来る時の出で立ちは、つばの大きい帽子にヒールの高いパンプス。ピンク色のワンピース。

両手いっぱい、当時は珍しかったファーストフードのハンバーガーを抱えてやってきた。

田んぼや畑に囲まれている我が家で過ごす数日間を「あー、田舎ってのんびりできていいわねぇ~」と…。

田舎育ちの私には、祖母は新しい風をいつも持って来てくれる人。

「パンが買うものでは無く、作ることのできるもの」と言うことも祖母から教わった。

祖母の家に行くと、パンを焼いたりフランス料理を作ったり…。

今でこそ、パンを手作りする人は多いが、40年も前は「パンは買うもの」というのが常識だった時代に祖母のすることひとつひとつが衝撃だった。

お風呂場の蓋の上にパンの生地を乗せ、膨らんでいったらガスオーブンに入れ…。

「がんばれば、自分で作れないものは無いのかも…」と言う気にさせてくれたのは、そんな祖母の手を見てからからかもしれない。

若いころはダンスホールを経営し、家には外国の人たちが集まって…。

私が物心ついた頃は美容院を開いていて、私の髪の毛を切ってくれたのも祖母でだった。

多分、好奇心のかたまりみたいな人で、歳をとっても色んな事に挑戦し続けていた人だったのだと思う。

そんな祖母が数日前に95歳でこの世を去った。

いつものように過ごし、まるで昼寝をするように天国へ旅立ったという祖母。

今、私の手元には小さな頃にもらったマドレーヌの型がある。

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祖母が愛用していたもので、私がお菓子作りを始めた40年くらい前に譲ってくれたもの。

今までも、そして、これからもこのマドレーヌ型と一緒にお菓子を作り続けていきたいと思う。

おばあちゃん、本当にありがとう。また会う日まで…。

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